夕飯を作り終わって、ふとシンクを見る。
そこに重なった食器やボウルを見た瞬間、どっと疲れることがあります。
まだ何もしていないのに、もうやる気がなくなる。

私にとってしんどかったのは、洗う作業そのものよりも「山になっている状態」でした。
食器洗いが嫌い。
できればやりたくない。
でも、やらないわけにはいかない。
だから私は、「洗う時間」ではなく
料理中の動き方を少し変えてみることにしました。
洗い物を劇的に減らす裏ワザではありません。
でも、山を作らないだけで、気持ちはずいぶんラクになりますよ。
この記事では、私が料理中に意識している小さな工夫と、「ちゃんと」をやめたことで減った洗い物についてまとめます。
洗い物を減らす、調理前のちょっとした工夫

洗い物は、料理が終わったあとに増えるものだと思っていました。
でも実は、増え始めているのは調理前と判明。
レシピを見ながら、
なんとなくボウルを出して、
なんとなくまな板を何度も洗って、
なんとなく計量スプーンを使い分ける。
その「なんとなく」が積み重なって、未来のシンクに山を作っていたんです。
私はまず、調理前の動き方を少し変えてみました。
まな板は「1回で終わる順番」に切る
以前の私は、レシピ通りにその都度まな板を洗っていました。
- 野菜を切る
- 一度洗う
- 肉を切る
- また洗う

当たり前のようにやっていたけれど、これが地味に面倒で、地味に洗い物を増やしていました。
今は、
野菜 → きのこ → 肉(最後)
の順番で、できるだけ一気に切ります。
また、肉を切るときは、まな板にラップを敷くのも手です。
ラップごと捨てれば、まな板はそのまま。
軽く洗うだけで済みますよ。
「ちゃんと分けなきゃ」と思っていた頃より、今のほうが気持ちもラクです。
ボウルを使わず、ポリ袋を使う
和え物や下味づけ。
以前は当たり前のようにボウルを出していました。
気づけば、
小さいボウル、大きいボウル、もう1つ予備
と、増えていく。

洗う未来を想像すると、それだけで疲れますね。
今は、できるだけポリ袋を使っています。
切った野菜を入れて、そのまま調味料を入れて、もむ。
それだけ。
ボウルを出さないと決めただけで、洗い物は確実に減りましたよ。
計量スプーンは、できるだけ洗わない
以前は、調味料を入れるたびに、律儀に水で流していました。
でも、しょうゆのあとにみりんを入れるなら、そこまで神経質にならなくても大丈夫だと気づいたんです。
同じ系統の調味料なら、そのまま続けて使う。
それだけで、小さな洗い物が1つ減ります。
しょうゆ → みりん → 酒 くらいなら、そのまま。

“絶対に一度洗う”というマイルールをやめたら、小さな洗い物が確実に減りましたよ。
小さいけれど、毎日のことなので積み重なります。
余った肉は、そのまま下味冷凍へ
これは、未来の自分を助けるための工夫です。
例えば、夕飯に使った鶏むね肉が少し余ったとき。
以前はラップに包んで冷蔵庫へ戻していました。
そして次に使うとき、またボウルを出して、調味料を量って…。
今は違います。
その日のうちに、
- しょうゆ
- みりん
- 少しのにんにく
をポリ袋に入れて、軽くもんで、そのまま冷凍。
次に使う日は、解凍して焼くだけ。
ボウルも、計量スプーンも、ほとんど出番がありません。
疲れている日は、こういう「過去の自分の仕込み」に本当に助けられます。
小さなことだけど、確実に減る
どれも劇的な裏ワザではありません。
でも、
「とりあえず出す」から
「出さない選択をする」に変えただけで、
シンクの景色は変わりました。
調理前の数分で、未来の山は意外と小さくなります。
料理しながらできる、洗い物を減らす工夫

調理前に少し気をつけても、
料理が始まると、やっぱり洗い物は増えていきます。
コンロの横にボウル。
シンクの中に菜箸。
とりあえず置いたフライパン。
気づくと、もう山の予感。
だから私は、
調理中の「とりあえず」を減らすようにしています。
フライパン1つで完結するメニューにする
以前は、
副菜は小鍋で、
メインはフライパンで、
汁物は別の鍋で。
当たり前のように3つ同時進行していました。
私の場合、子どもの送迎の前後に、手早く夕食の準備をするため、鍋類を同時に使うことが多かったんです。
でもそれは、そのまま
「洗うものが3つ増える」ということでもあります。
最近は、できるだけフライパン1つで完結するメニューを選ぶようになりました。
野菜も肉も一緒に炒めて、そのまま味付け。

見た目は少し地味かもしれないけれど、洗い物は確実に減ります。
そして何より、料理中の頭の中も少しラクになりますよ。
同じ鍋を使い回す
例えば、野菜をゆでたあと。
以前はそのままシンクへ置いて、次は別の鍋を出していました。
でも今は、軽くすすいで、そのまま次の工程に使う。
また、カレーを作る日は、
炒める → 煮る まで同じ鍋。
「一度使ったら終わり」ではなく、
「まだ使えるかも?」と考えるようになりました。
それだけで、大物の数が減ります。
大物が少ないだけで、シンクの圧迫感は全然違いますね。
味見は同じスプーンでOKにする(家庭内ルール)
味見のたびにスプーンを替えていた時期もありました。
でも、家族だけのごはん。
私は「味見は同じスプーンでOK」というゆるいルールにしています。
もちろん衛生面は気をつけつつ、必要以上に増やさない。
小さな洗い物ですが、これも積み重なると地味に効きます。
“ちゃんとしすぎない”と決めたことの一つです。
クッキングシートを活用する
魚を焼くときや、
オーブン料理をするとき。
以前は、そのまま天板にのせていました。
そして、焦げついた油をゴシゴシ。
あれが本当にしんどい。
今は、クッキングシートを敷いています。
終わったら、そのまま捨てるだけ。

洗う手間も、こびりつきを落とす時間も減りましたよ。
ちょっとずるい気もしますが、私はこのラクさを選んでいます。
調理中は「増やさない」だけでいい
特別なことはしていません。
ただ、
- とりあえず置かない
- 別のものをすぐ出さない
- 今あるもので回せないか考える
それだけ。
料理中の動き方を少し変えるだけで、
終わったあとのシンクは本当に違います。
山にならないだけで、
「よし、洗おうかな」と思える日が増えました。
「ちゃんと」やめたら減ったこと

ここまで、料理前や料理中の工夫を書いてきました。
でも正直に言うと、一番洗い物が減ったきっかけは、
「ちゃんとやらなきゃ」をやめたことでした。
私は知らないうちに、自分で自分の洗い物を増やしていたのかもしれません。
ボウル3個使うレシピをやめた
以前は、レシピ通りにきっちり作るのが当たり前でした。
「下味用に1つ」
「衣用に1つ」
「仕上げ用に1つ」
気づけば、ボウルやバットがずらっと並んでいる。

作っている最中は達成感があるけれど、食べ終わったあとのシンクを見ると、現実に戻ってガッカリしますよね。
今は、ボウルが3つ必要なレシピは、
少しアレンジするか、別の日に回しています。
どうしても疲れている日は、もっと単純な料理に変えてしまうんです。
それだけで、洗い物は驚くほど減りましたよ。
工程の多いレシピをやめた
「焼いて、取り出して、ソースを作って、また戻す」
丁寧でおいしいのはわかっています。
でも、そのたびに増える道具。
フライパン、皿、ボウル、スプーン。
私はある日、気づきました。
料理の工程が多い=洗い物も多い。
それなら、工程が少ない料理を選べばいい。
- シンプルに炒めるだけ。
- 煮るだけ。
- オーブンに入れるだけ。
それで十分な日もあります。
映える料理をやめた
これは少し勇気がいりました。
以前は、
「ちゃんとしたごはんを出したい」
「少しは見栄えよくしたい」
と思っていました。
小鉢をいくつも出して、
盛りつけも整えて。
でも、小鉢はそのまま洗い物になります。
今は、大皿どん。
フライパンのまま食卓へ。

少しラフだけど、家族は特に気にしていません。
むしろ、私はラクになりました。
減ったのは、洗い物だけじゃなかった
「ちゃんと」を少しやめただけで、
洗い物だけでなく、
自分の中のプレッシャーも減りました。
- ちゃんと作らなきゃ。
- ちゃんと盛りつけなきゃ。
- ちゃんと洗わなきゃ。
その「ちゃんと」が、
知らないうちに自分を疲れさせていました。
今は、
- できる日はやる。
- 無理な日はやらない。
それくらいのほうが、続きます。
それでも食器洗いがしんどい日は

ここまで、調理前や調理中の工夫を書いてきました。
でも正直に言うと、
毎日こんなふうにできてはいません。
疲れている日は、
工夫する気力すらない日もあります。
そんな日は、私はあっさり諦めているんです。
食洗機に全部任せる日
「減らそう」とすら思えない日は、そのまま全部、食洗機に入れます。
工夫も、立ち回りも、いったんお休み。
以前は、「頼りすぎかな」と思うこともありました。
でも今は、
仕組みに頼るのも立派な工夫だと思っています。
手洗いがつらいと感じているなら、
私は本気で、食洗機に頼る選択をおすすめします↓
とことんラクを選ぶ日もある
どうしても無理な日は、洗い物が増えない方法を選ぶこともあります。
紙皿を使う日があってもいいし、
ワンプレートで済ませる日があってもいい。
「ちゃんとしない日」をあらかじめ許しておくと、気持ちはずいぶん軽くなりますよ。
洗い物を減らすというより、気持ちを減らす
私にとっての「洗い物を減らす方法」は、
量をゼロにすることではなく、
絶望する瞬間を減らすことでした。

山にならない日が少し増えるだけで、気持ちは本当にラクになります。
そして、無理な日は無理でいい。
工夫できる日もあれば、任せる日もある。
それくらいのゆるさで、ちょうどいいのかもしれません。
おわりに

洗い物を減らす方法を探していたはずでした。
でも振り返ってみると、私が減らしたかったのは食器の数よりも「しんどさ」だったのかもしれません。
- 料理中の動き方を少し変えること。
- 「ちゃんと」を少し手放すこと。
- 無理な日は、仕組みに頼ること。
どれも小さなことですが、
シンクの景色はちゃんと変わりました。
今日もし山ができてしまっても、それは失敗ではなく、ただ疲れているだけ。
できる日は少し工夫して、
できない日はそのままで。
洗い物がゼロにならなくても、気持ちが少し軽くなれば、それで十分だと思っています。


